山田穣「がらくたストリート」

田舎が舞台の子供がいっぱい出てくる夏休み漫画。あとオタクな大学生とか宇宙人とか神様も出てきます。
まずはこの台詞。

もうさー いっそ
今40歳前後の動かす人は全員金田系でいいだろ この際

思わず自分の目を疑った人は、たぶんこの漫画が好きになれるはず。欄外でなく、吹き出しの中にしっかり描かれた台詞だというのがまた笑える。台詞の他にも、どこか見覚えのある光とかどこか見覚えのある爆発なんかもちらほら。というかエフェクト全般は気い使って描いてる気がします。元ネタがパッと出てこないのは自分の勉強不足か。

作者のサイト見てきたら、バーディの作画崩壊がどーのこーの言ってました、やっぱり。ああいう騒ぎに作画オタは首を突っ込むべきじゃないと思うんだけど・・・それはいいとして。ちなみにサイトは山田穣ではなくZERRY藤尾ググると出てきます。細かい事情は察してあげよう。

漫画の方は、宇宙人とか神様とか出てきてもさらりと受け流す、「わたし、神様になっちゃた」的なゆるい雰囲気。そもそも1話からして、山に行く→何やら怪しげな物体を発見→見なかったことにして下山、と結局何も起こらずに終わるというゆるさ。2話で無視すんなよ、とばかりに宇宙人出てきますが、道を尋ねてきたご老人的な軽い扱い。

どんな変なものが出てきても、そこにあるのが当たり前、という、なんというか懐の大きな漫画です。だから、主人公他みんな結構どギツいキャラをしてますが、押しつけがましさとかクドさがあまり無くて好印象でした。キャラが多いというのもあるだろうけど。

がらくたストリート 1 (バーズコミックス)

がらくたストリート 1 (バーズコミックス)