漫画

漫画感想まとめ

ついったーのログから引っ張り出してきた漫画感想を、改めて(多少の加筆をして)まとめました。 衿沢世衣子「向こう町ガール八景」 面白いし上手い(絵のことじゃないです)。サボって動物園行く「だけ」とか、環境問題についての課題をやる「だけ」とか、…

野村亮馬「ベントラーベントラー」

ベントラーベントラー 「地球外より侵入した生物及び漂着物に対する処遇を在地球外生物に仰げ」 首都圏民営警察外星生物警備課における隠語ジャーゴン>である――。 自分が読んだ号のアフタヌーンには、この漫画は「ハードSF」だと書いてあったのです。ハードS…

山田穣「がらくたストリート」

田舎が舞台の子供がいっぱい出てくる夏休み漫画。あとオタクな大学生とか宇宙人とか神様も出てきます。 まずはこの台詞。 もうさー いっそ 今40歳前後の動かす人は全員金田系でいいだろ この際 思わず自分の目を疑った人は、たぶんこの漫画が好きになれるは…

石黒正数「ネムルバカ」

石黒正数は「それ町」の不思議でセンチメンタルなギャグでしか知らなかった。こんな格好いい話を描けるなんて。画太郎先生のガチに良い話を読んだときと似たような衝撃を受けた。ちと違うか。 大学生には辛い話。痛すぎる。裏表紙のポップなコピーが恨めしく…

ひらりん「のろい屋しまい」

この時代この国にとって「呪い」とは普通にかけたりかけられたりするもので、こちらのせかいでいう「お医者さん」に近いものです。深い森に住むヨヨさんとネネちゃんの姉妹は、若いながらも腕のいい呪い屋と大評判。けれど、なぜかいつも大騒ぎが起こってし…

カネコマサル「ふら・ふろ」

オンボロアパートの管理人のナツとハナが繰り広げる、貧乏くさい日々を描いたほのぼのギャグ漫画。 ツッコミ役のナツは、しっかりもので現実的で若干流されやすい節がある。つまりちい。 ボケ担当のハナは、奇想天外なバカで何かとナツにちょっかいを出す。…

五十嵐大介「はなしっぱなし」

1994〜96年にアフタヌーンで連載されていて、その後単行本化、読みたくても読めない絶版期を経て、2004年に再編されて復刊された短編集。手元にあるのが両方第5版なので(たぶん「海獣の子供」効果だろうと思いますけど)、重版は順調、読めなくなる心配はしば…