宇宙ショーへようこそ

見てきました。

今度は事前に2時間超と聞いていたため、しっかり水分対策を採り、「消失」のときのようにはならずに済みました(笑)

やりたいことを詰め込みに詰め込んだ、ゼイタクな映画だなあという感想。至る所にオマージュのようなモノも見えました。一つ一つのエピソード(シーケンス)がテレビシリーズの1話程度には膨らませられそうなボリュームで、表に出てこない隠れた物語がいくらでも出てきそうな感じ。たぶん136分というのは、削りに削った136分なんでしょう。長いけど、密度はずっと高いままです。

それから舞台の多彩さもよかった。場所を移すたびに、世界観がガラッと変わります。これはイメージボードを複数の人が分担して作っていることによるのだと思いますけど、星々の文化の違いがそこにはっきり現れているようにも見えて、臨場感がこれ以上ないくらい高まっています。上でも言ったような、膨大な設定をあえて隠しておくことも、観客の想像力をかきたてることで、世界観に奥行きと説得力を持たせるのに一役買っているのだと思います。

見始めてさっそくレイアウトが劇場版だ! と思ったんですが、パンフで氷川さんが、練り込まれたレイアウトの妙を解説されてましたね。引き気味でfixで長尺というのは、情報量の多い劇場の大画面ならではのレイアウト。今週のけいおん(13話)も同じようなことをしていて驚いたんですが、よく考えてみれば、今はテレビも大画面で見る時代(しかもソフトはBD)。テレビシリーズのレイアウトの方法論も、今や過渡期にあるのかもしれません、などと。

作画。出てくる煙が全部違った! 湯浅さんのOPはギャグかよ、ってくらい湯浅さんで笑いっぱなし。松本憲生さんは終盤のポチとネッポのバトル(前半)でいいんですよね。あと橋本敬史さんのロケット発射はまんまなのでいいとして、ともよとオネエ口調のロボとのバトルはりょーちもさんかな。出発前のジャングルジムは竹内哲也さんだと思ったけど、季刊エスによると高橋しんやさんらしいです(同じ間違いをしてた人がいて安心するも悲しくもあり)。宮沢さんはいわずもがな。あとはさっぱりです。原画クレジットを知った上でもう一度見返してみたい気もしますが、やっぱり、ちょっと長かったですね・・・。個人的には(全部良かったけど)ポチとネッポのエフェクトバトルが好きです。