森博嗣「臨機応答・変問自在」

集英社新書。1は生徒からの質問に森博嗣が答えたQ&A集。

筆者は、学生に質問をされることで出席をとり、その質問に自身が答えたプリントを配布するという授業を、何年間も続けている。(略) 本書は、数万にのぼるそのQ&Aから、ユニークなもの・印象深いものを独断的に選び、その面白さの一端を紹介していく。

そういうことです。2では質問が一般公募になってて、ミステリ作家としての森博嗣を知ってるファンからの質問なので、面白さがひと味違います。
作者が書いているとおり、この本を読んでも何の役にも立たない。集英社新書なのに。単純に、森博嗣萌えの本です。巻末に他の本の紹介が載ってるんですが、そのラインナップを見て、うわあ、場違いだなあ、とw
1は建築科の授業を取っている生徒からの質問なので、割と理系っぽくてハードな感じ。返答もなんか初々しくて面白い。2は一般的な質問が増えて、やや緩い。答え方も作家・森博嗣のものに変わっていてで、見慣れた普段どおりの感じです。
科学っぽい質問はへぇ〜と思うけど、やっぱり読んでて面白いのは人生相談系の質問。思わずクスリと来るやりとりが多いです。
ググれば即解決な質問も多かったような。せっかく答えてもらえるんだから、もっと森博嗣を困らせるような質問をしたらいいのにw 質問する側としては、去なされずにちゃんと答えてもらえたら勝ちですよね。ほとんどの質問は、うまく逃げられてしまってます。
あとこの本全く関係ないですが、

高校の面接で、ピサの斜塔の写真を見せられて、これを真っ直ぐにするには、あなただったらどうしますか、ときかれました。

という質問がありました。こういう問題って面白いですよね。森博嗣は「ジャッキアップすれば戻りますが、観光名所ではなくなります」と答えてました。
とりあえず写真を撮る角度を変えたらいいと思うんですけど、だめ?首を塔に合わせて傾げてもいいと思いますw あとは、下の土を上手く削っても真っ直ぐになります。逆に土を、塔と垂直になるように盛ってもいいよね。その場合周りの建物を一掃しなければなりませんが。

―森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在 (集英社新書)

―森助教授VS理系大学生 臨機応答・変問自在 (集英社新書)

臨機応答・変問自在 2 (集英社新書)

臨機応答・変問自在 2 (集英社新書)